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節分について
季節の移り変わりの目安となる「雑節」の一つ。
暦で言えば、「立春」(2月4日頃)の前日で、「大寒」(1月20日頃)から15日目にあたる。
冬の節が終わり、春の節に移る。
実は、節分はこの時期だけでなく、
本来は「立夏」(5月5日頃)、
「立秋」(8月7日頃)、
「立冬」(11月7日頃)
それぞれの前日を「節分」という。
また、太陰暦(太陰太陽暦)では「立春」を年の初めと定めており、
「立春」の前日すなわち「大寒」の最後の日にあたるこの「節分」を特に重視した。
季節の変わり目には、邪気が生じると考えられていたため、それを追い払う意味で
「豆まき」が行われる
。一般的には「福は内、鬼は外」と声を出しながら豆をまき、年齢の数だけ豆を食べ厄除けを行う。
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群馬県の鬼石地域は「福は内、鬼は内」
群馬県の鬼石地域は「鬼が投げた石で町ができた」という言い伝えがある地域。
悪い鬼ばかりでなく良い鬼もいると考えられているため、「鬼は内」と鬼を招き入れる掛け声をかけます。
紀伊半島や伊勢志摩地域は「鬼は内、福は内」
昔、この地域を治めていた領主が九鬼(くき)という名前だったそう。
そのため「鬼は外」とは言えず、「鬼は内、福は内」という掛け声になったそうです。
旧二本松地域(現在の福島県二本松市)は「福は内、鬼、外」
丹羽という名前の領主がいたため、「鬼は外」だと「お、丹羽外」と聞こえてしまうため、そう聞こえないように「鬼、外」という言い方になりました。
鬼子母神を祀る地域は「鬼は内」
安産や子育ての神として有名な鬼子母神を祀るエリアでも、鬼を招き入れる言い方をします。
また、長い歴史のある京都では、節分でちょっと変わった風習もあります。
祇園の節分お化け
節分の夜に違う年齢や違う性など普段と異なる姿をすることで、鬼の目をだまして鬼たちをやり過ごすことができるという厄払い行事です。
ハロウィンの仮装のようなイメージですね。
「渡辺さん」は豆をまかなくても良い
平安時代に「渡辺綱(わたなべのつな)」という強い武将が鬼退治をしたという伝説が由来です。
それ以来、鬼は「渡辺」が怖く、「渡辺」という名前を見ただけで逃げだすので豆をまく必要がないと言われています。
節分は地域ごとに豆や食べ物も変わる!
地域ごとに変わるのは掛け声や風習だけではありません。
地域によってまく豆の種類や節分で食べるとされる食べ物も変わります。
【北海道、東北地方】大豆ではなく落花生をまく
北海道や東北地方では大豆ではなく落花生で豆まきを行います。
雪の多い地域では、大豆よりも大きな落花生の方が、豆をまいた後に拾いやすく掃除が楽だからと言われています。
豆と恵方巻
また、この日に「恵方巻」を恵方を向いて食べると縁起が良いとされている。2020年(令和2年)の恵方は「西南西」となる。この習慣はもともと大阪を中心として発祥したものである。
「恵方巻」という名称は、1998年(平成10年)にコンビニのセブン-イレブンが全国発売にあたり商品名に「丸かぶり寿司 恵方巻」と採用したことにより、2000年代以降に急速に広まった。
ちなみに、ワタナベさんは「節分」に豆まきをしなくてもよいとされる(関連記事)。また、「節分」の日にちなむ記念日として、「のり巻きの日」「大豆の日」「巻寿司の日」「鬼除け鬼まんじゅうの日」「ササミ巻きガムの日」がある。
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